ある日突然母親がガンになったオタクの話

このブログは社会人女オタクが、ある日突然母の舌ガン発覚というとんでもイベントに立ち向かう羽目になった日々の記録です

運命の結果日の話 その1

検査結果が判明した日、私はいつも通り会社へ。

通勤中の乗り換え駅にて、父の運転する車で病院へ向かった母からのLINEを受信。


『土曜日予定無いよね』

『金曜の間違い

休める?』

『ちょっとヤバイみたい

帰ってから話します』


始業15分前、会社まであと10分。

現在、乗り換え駅ホームで電車待ち。

話とやらが気になりすぎて、このまま引き返そうか悩みました。

母にも今から帰るかと質問を送りましたが、返事待ちの間にやや冷静になり考えた結果、とりあえず出社して早退する選択をしました。

 理由は

「ここで有給を無駄撃ちしたらマズイかもしれない」

とりあえず行って直接上司に事情を話し、最低限の仕事だけ対応して帰ることで限りある有給を減らさないようにしようと。

セコイですけどこっちも必死です。

明日何があるかわからないわけですし。

私自身が事情を把握してないので、周りにはとりあえず「家庭の事情で帰ります!」だけ伝えた結果、誰か死んでる説が流れ、明日来ないのではと疑惑をかけられました。

すまなかったと思っている……

そんな余裕無いから帰ってるわけですが、伝え方には配慮が必要です。



その2へ続く

それから数日の話

今にして思えば


即入院じゃなかった=大丈夫


みたいな発想での解釈だったのだと思います。

冷静に考えると、即入院とかそうそう無いんだと思います。


昔、高速道路で事故って車が半壊したことがあり、救急車に乗りましたが、その時も入院したのは流血骨折を負った運転席の友人だけ。

他は真夜中に見知らぬ土地で「帰っていいよ」と搬送先で言われたことがあります。

どうやって帰るんだよ。

ちなみに後部座席に乗っていた私はおでこを打ったくらいだったので、あまりに元気そうすぎてまず救急車にすら乗せて貰えなさそうでした。

「乗ります……?」って、見知らぬ土地の高速道路でどうしろと言うのか。

とりあえず乗せてもらいましたが。

事故と病気は勿論違いますが、印象としては

余程の事が無いと入院しない。大体、大丈夫。

そんな感じです。



即入院ではなく、検査の結果待ち。

その間にも事態は進行しており、母はいよいよ主食がスムージーになっていったのですが、他は元気(に振舞っていました)。

どのみち結果待ちなら他に出来る事は無いので、内心思うところはありながらも、表面上は普通に普段通りに過ごしていました。



そして次回、運命の結果日。


ミスリードが発生した話

当たり前の話ですが、ガンに限らず不調なことは全て、手を打たないと進行していきます。

母は日々舌のせいで食事がしづらいと言い、スープやプリン、ヨーグルト、素麺などを主に食べるようになりました。


そして8月半ば。

ようやく紹介状を携えて母は病院に行きました。

帰宅した母はこう言ったのです。


「詳しいことは来週の木曜に検査結果が出てからなんだけど、とりあえずガンとかじゃないみたいだよー。検査お金かかってさあ」

云々。


今になると、多分実は内心死ぬほど不安だったであろう母が、医者の言葉を何かしらポジティブに解釈したんだと思います。

私はその場に居なかったのでわかりませんが、今はどう考えてもそうだったんだと思います。

恐らく同行した父もそうだったのでしょう。

私はその誤情報を受け止め


よく分からないけどガンとかじゃないなら良かったー!


と、そう思ったのです。


             


ちょうどアニメ『はたらく細胞』のガン細胞の回を見たばかりだったため、

数日、内心では

あんな絶対ラスボス感溢れるcv石田彰に勝てるわけねー……私だったら死んでるんじゃないか

などと思っていたので、余計にほっとしていました。


血小板ちゃん可愛いとか言ってる場合じゃない。


その日私はミュージカル『刀剣乱舞』を観劇していまして、友人に冬公演のチケット申し込みの相談をされました。

いつでも行く気でしたが、万が一があり行けないなどあると困るので、現状を話し、母の状態が判明するまではちょっと結論を待って欲しいと頼んでいたので、ウキウキと「大丈夫そうー!でも念のため木曜まで待って欲しいー!」などと即連絡したのです。

なんてこった!!!!(cv鳳ツルギ  by宇宙戦隊キュウレンジャー)

ちなみにこの件は現在もちょっと待ってもらっています。まだ先行申し込みの猶予があるので。

友人、すまない……


イベントフラグは立っていた話

母は舌ガン、現在の見立てではフェーズ2というところだそうです。

舌癌というのは転移しやすく、たやすくフェーズ(危険度の目安ですね)が上がっていくそうです。

このまま処置しなければ一年もたない、と言われました。

突然の死の宣告!!!!!

この日の話は後程。


さて。

ある日舌ガン発覚といっても、勿論その前に何か予兆があるから病院に行き、そして検査を経て発覚しました。

母の場合は下の表面に謎の出来物がありました。

しかもデカイ。

「ご飯が食べづらい」と言い、

「なんか口内炎みたいなのがあって痛いんだよね」

と言われて見せられた時には多分、2センチくらいのサイズの腫瘍が出来ていたと思います。


そりゃ食べづらかろうよ

ていうか、それ絶対口内炎では何かだろ


素人でもそれくらい思えるほどの「何か」でした。


それが確か、発覚の2週間か20日くらい前だったと思います。

あらまあ、くらいに返しといて軽く検索したんですが


口の中 できもの 痛い 


という検索ワードの上位結果は『舌ガン』でした。


オイ、マジか


語彙力の問題かもしれませんが、この時他に浮かんだ言葉は無かったと思います。

家族がガン(無いし他のいわゆる三大疾病)かもしれない。

という状況で、人は瞬間的にどのような言葉を思うのか知りたいです。

「マジか」と大体同じだと思うのですがどうでしょう?


無論、本人も普通に愚痴ってきますが一応、病院には行っていたようで。

「大学病院の紹介状を渡されたので、行かなきゃいけないんだよね」と明かされました。


大学病院の紹介状とか言ってる時点でただ事では無いし、早よ行けよ!!


と、勿論思いましたが、なんと時期はお盆目前。

そして担当医の曜日があるとか、車で行くのに父の仕事の休みの都合が云々とかで、行くのは8月の半ばを予定してると言いました。

その時点で、86日頃だったかと思います。

明日にでも行って欲しかったですが、本人が意地でも予定を動かす気なかったのと、あまり口を出すと怒り出すので、その時は内心気にかけつつも、そっとしておきました。



この行動を死ぬほど後悔するタイプの方は、この時点で無理矢理にでも病院に行かせるべきです。

私もまあ後悔してなくはないですが、過ぎたことはもう仕方ないと思っています。

時間は戻せないので。


はじめに

このブログは社会人女オタクが、ある日突然母の舌ガン発覚というとんでもイベントに立ち向かう羽目になった日々の記録です


本イベントは現在進行形です

ブログ開設日までの出来事は振り返って投稿しています

一行目で申しておりますが、基本的に社会人の女オタクです

普通にオタトークが入りますのでご了承ください